
信州の山々に囲まれた古民家アトリエ。
ここでの暮らしを始めてから、私のデザイナーとしての歩みを象徴する、ある特別なコレクションが生まれました。
その名は、「FUSION」(ヒュージョン)。
都会と自然の融合、という意味を込めたこのラインには、私が二拠点生活を始める中で直面した大きな葛藤と、それを突き抜けた先に見つけた光が詰まっています。
デザイナーとしての「致命的な」戸惑い

都会で生まれ育ち、いわゆる「都会人」として生きてきた私にとって、信州での暮らしは毎日が新鮮な驚きに満ちていました。
けれど、これまでのブランドスタイルが「都会の女性」に向けたファッションを強く意識していたからこそ、環境の変化は思わぬ壁となりました。
街行く人もまばらで、ファッションや装飾とは少し距離のある生活スタイル。
インスピレーションの源だった都会の刺激から離れたことで、新しい発想を生み出すことが致命的なほど難しくなってしまったのです。
当初は、慣れない田舎暮らしに必死で、これまでの自分とは全く別の自分を楽しみ尽くしていました。でも、ふと気づくと、ジュエリーを纏って出かける華やかなシーンを思い浮かべることが、以前のように簡単ではなくなっていました。
自然の美しさと、スタイルの狭間で

そんな私を救ってくれたのもまた、この地の自然でした。
当たり前のように目にする雄大な山々や草花、肌をなでる季節の風、澄んだ水、そして手が届きそうなほど近くに輝く星と月。
その全てが感動的で、「今、ここにいる私にしか生み出せないものを作りたい」というテーマは自然と決まりました。
ただ、植物のモチーフをそのまま形にするだけでは、どこか素朴になりすぎてしまい、私が届けたいスタイリッシュな女性たちの姿とは重なりません。
長野の力強い風や澄んだ空気感を、どうすれば都会的なエッセンスとして落とし込めるのか。
試行錯誤の末にたどり着いたのは、自らの手で真鍮を加工するという新たな手法でした。
庭の岩に打ちつけた、唯一無二のニュアンス

真鍮の板から形を切り出し、庭にある大きな岩に直接打ちつけて質感を出す。
自然が生み出した凹凸が、金属に見たこともない複雑な表情を与えてくれました。
そうして生まれたのが、ドクダミの葉やハナモモの新葉を象った「FUSION」の作品たちです。
自然界の力強い造形美と、RYONA SONGならではの都会的視点。
これが重なったとき、「都会で頑張る女性たちにも、カッコよく、スタイリッシュに身につけてもらえる」と確信しました。
この場所でなくては、生まれなかった名作


現在、Fusionコレクションはブライダルサロンでも取り扱われ、多くの花嫁さまの特別な日を彩っています。
また、アトリエを構える長和町の「ふるさと納税返礼品」としても登録されるようになりました。
あの時、葛藤の中で見た景色。
そして都会から来た私が、この地の自然に本気で向き合ったからこそ生まれた形。
FUSIONは今、ブランドを代表する大切なコレクションとして、皆さまに愛されています。
この場所でなくては生まれなかった物語を、ぜひお手にとって感じていただけたら嬉しいです。
【2月オープンアトリエにて「Fusion」をご覧いただけます】
今回ご紹介した「Fusion」コレクションの作品たちは、2月に開催する東京オープンアトリエにて、フルラインナップでご覧いただけます。
実際の岩肌がもたらす複雑な表情や、肌に乗せた時のスタイリッシュな空気感を、ぜひ直接お手にとって感じてみてください。
東京オープンアトリエの詳細・ご予約はこちら
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FUSION COLLECTION お取り扱いブライダルサロン:「nae. ATELIER」東京恵比寿
長和町ふるさと納税:「RYONA SONG ふるさと納税」で検索すると、多くのふるさと納税サイト一覧が表示されます。

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デザイナープロフィール|成 麗奈 Ryona Song
2006年よりジュエリー・アクセサリーデザイナーとして活動。 現在は信州の豊かな自然に囲まれた古民家アトリエと東京を往復する二拠点生活を送りながら、「女性が幸せならば世界は平和」を信条に、一人ひとりの物語を形にしています。 ただ美しいものを作るだけでなく、数年後、数十年後も「幸せのループ」が続くよう、リメイクまでを見据えたオーダーメイドをご提案しています。
その他、日々の制作風景や、信州での暮らしはInstagramで発信しています。
Instagram: [@RYONASONG_JEWEL] (制作の裏側や最新作)
[@RYONASONG_Bridal] (オーダーメイド・ブライダル)
[@ryona] (信州の暮らしやデザイナーの日常)
